ケンゴロウFP×ディーラー営業マンのブログ

仕事や人生に対しての「考え方」にほんの少しの気付きを与えたい。

スポンサーリンク

余命1年

f:id:kinakajin:20191002124210j:plain

私はディーラーで営業マンをしています。車のお世話をさせて頂いている、仲の良いお客さんの娘さんから先日電話を頂いた。

『父が入院しました。車の売却と保険の解約の相談がしたいです。』

私はこの娘さんとお話しをするのは初めてだった。本人が電話をして来ない辺り、少し嫌な予感がした。

『とりあえず1度お父さんにお会いしてみますね』と告げ、直接お父さんに電話をしてみた。

電話に出たのは奥様だった。またもや嫌な予感がした。電話出来ないほど悪いのかな…と。とりあえずご主人に代わってもらって話しを聞いた。

胃がんが見つかったそうだ。ご主人の年齢は74歳。余命1年らしい。

私は言葉を失った。大変ショックだった。

何故そこまでに1人のお客さんに対して思うのか。

実は昨年亡くなった、私の育ての父親(産みの父親は幼い頃に他界)の同僚で、父親が生前、大の仲良しの人だったからだ。

上記の通り私の家系はかなり複雑で、昨年父親が亡くなった時も、葬儀や法要も少しグダグダになってしまった。近親者だけで行い、ほぼ誰も来ないようにした。

そんな中、その仲良しの同僚のお客さんは、『また落ち着いたらお父さん拝みに行かせてなぁ』と言ってくれていた。

墓、仏壇、様々な問題があり、拝みに来て頂くのが少々難しく、延ばし延ばしにしていた。お客さんとは今年の春ごろに1度会っていて、その時は全然具合が悪い様子も無かった。仕事もしていたし。

病院に行ってみると、全然元気が無い。肝臓まで転移していて食事も摂れない程で、点滴をしていた。昨年の父親の件があったから分かるのだが、身体に黄疸も出てきており、明らかに衰弱していた。もう自力では身動きが中々取れないらしい。

激しく後悔した。何故すぐに父親を拝みに来てもらわなかったのか。お客さんは、『あんたのお父さんがこっちにはよ来いって言ってくれとるわぁ』とうっすら笑いながら言った。本当に申し訳ない気持ちになった。

その後奥様と2人きりで少し話しはしたが、もう覚悟は出来ていると言っていた。

私の父親も昨年緊急入院してから、余命2ヶ月と言われて、1ヶ月で亡くなった。何も出来なかった。そして亡くなった後もどうして良いのかも分からず、遺産も無くむしろ負債がある中で身内で揉めた。縁を切る結果となった人もいた。

私はそこからファイナンシャルプランナーを目指し始めた、色んな思いを胸に。

だから今回私に出来る事を精一杯やる。知識も経験もほとんどないが、してあげられる事は絶対にある。

余命宣告をされてから亡くなるまで、やらなければならない事は山ほどあるはず。縁起でもないからやめろと言われるかもしれないが、逝く時は、色んな事がきちんと整理出来ていて、遺された家族に迷惑が掛からない事を確認して、最期にやり残した事が無いか確認して、安らかに逝って欲しい。

私の父親も、病状が悪化するにつれて、あれはどうなってたかとか、振り返って気にする素振りがあった。その時は誰も何も分からず、まさか身内で縁が切れるほどの事になるとは思っていない。皆んな、何の根拠も無く『大丈夫だよ』と言っていた。もちろんそう言うしかなかった。

私のお客さんの家族は、まだ少し残された時間はある。私に出来る事を少しでもいいからやる。

そして、本当に人生いつどうなるのか分からないという事を再認識したのであった。

 

 

スポンサーリンク